こんにちは!いずもです!
大人から子供まで大好きな映画、ジブリ作品。子供たちは純粋に冒険に胸を躍らせていますが、大人の特に女性陣はヒロインと心を通わせていく男性キャラ(俗にいうジブリ男子)に胸キュンしているのではないでしょうか?
もののけ姫のアシタカ、ハウルの動く城のハウル、天空の城のラピュタなどなどいろんなジブリ男子がいて女性陣の中には派閥までできてしまっているなんて噂もあります。
今回はその中でも派閥が出来るほど人気が高いハクことニギハヤミコハクヌシについての話をしていきたいと思います。
ニギハヤミコハクヌシは人間の姿の時は12歳くらいの外見で白と青の和服を着用し、あるときは龍の姿になって空を飛んでいてそれだけで魔法が使えるのがわかります。
また千尋が湯屋で働き出す時に兄役や父役に指示を飛ばし、千尋をリンに預けるなど人事に口を出せることからそれなりの役職についているのでは無いでしょうか、一説によるとニギハヤミコハクヌシは帳簿預かりという役職についていて、現代でいう「経理」の役職なんだそうです。あの湯婆婆が大切にしている売上などを管理しているということはかなり信頼されていると考えられます。
ハク(ニギハヤミコハクヌシ)の名前の意味・由来は?
本編ではほとんど「ハク」と呼ばれるが、作品後半で千尋に「あなたの名前もコハクガワ」と当てられたのがきっかけで自分の名前を思い出すシーンが印象深いですよね。ここで初めてハクの本当の名前、「ニギハヤミコハクヌシ」が出てきます。
どんな思いが込められているのでしょうか?
名前の由来は日本神話に出てくる「ニギハヤヒノミコト(饒速日命)」がモデルとなっています。このニギハヤヒノミコトは“神武遠征に先立ち、天照大神から十種の神宝を授かり、天盤般にのって河内国(現在の大阪府交野市)の河上に天降り、その後大和国(現在の奈良県)に移った”とされています。
河上に天振りという言葉から、川の神様といった説も出ています。あながち千尋がハクの本当の名前をきいて「神様みたい」はあながち間違えていないかもしれませんね。
このニギハヤヒノミコトから子供が流されるくらい流れが早いと表現するのに、「ハヤヒ」を「ハヤミ(速水)」に変えたのではないでしょうか。
名前の漢字をバラして考えると、饒=豊かな、速水=流れが早い、小白=小さいとなり、要約すると「自然豊かな場所に流れる流れの早い小川」となります。
また漢字の当てはめは色々な説があり「コハク」も「小白」と「琥白」様々な漢字があります。「琥白」は白い虎も神格化されていて合う印象ですが、そうすると竜の姿と喧嘩してしまうなど、どれも面白いものかと思います。
ちなみにこのニギハヤミコハクヌシの龍の姿、どこかで観たことないですか?実は「もののけ姫」の山犬たちの母親のモロの君を参考に作画されたそうです。なんとなくパーツが似ているように感じます。
ハク(ニギハヤミコハクヌシ)ってどんな経緯で湯屋で働いているのか
元々、川の神様であったニギハヤミコハクヌシはコハク川に住んでいたが、千尋の記憶によるとそのコハク川は埋め立てられ、マンションが建てられたとか、そうすると住んでいた生き物たちは棲家を追われますが、神様として住んでいたニギハヤミコハクヌシも同じように帰る場所を奪われたのではないでしょうか?
そうして行き着いたのが千尋が迷い込んだ世界であり、そこを支配していた湯婆婆に出会ったのでは?そうしてニギハヤミコハクヌシは湯婆婆に魔法を教わり住処をうばった人間に仕返しをしようと思ったのか、はたまた次の住処を守る手段が欲しかったと感じるかは人それぞれでしょう。
少なくとも千尋のように「生きていくために働くと決めた」というよりかは、湯婆婆の元にいることで魔法を学びたかったという思いがあったと釜爺のセリフから推察できます。本当の名前を湯婆婆に取られたことで湯婆婆の命令は絶対となっていたニギハヤミコハクヌシは千尋を見た瞬間、その縛りが緩まり千尋の手助けができたのでは無いでしょうか。そして後半でついに湯婆婆に意見を申し、千尋のお陰で本当の名前を取り戻しました。
声優は?
ニギハヤミコハクヌシの透き通る、けれど芯のあるしっかりとした声は誰が担当したのでしょうか、最近のテレビではあまり聴かない声ですよね。あまりの聴かなさに実は引退とかを、、、と思う方もいるかもしれませんが、大丈夫です。
今でも声優としてご活躍されています。ニギハヤミコハクヌシの声優を担当したのは、今でも活躍されてらっしゃる、声優の入野自由(いりの みゆ)さんです。近年だと「ハイキュー‼︎」の菅原孝役や20代だと子供の頃に教育テレビで放送されていた「ツバサ・クロニクル」の小狼役も印象にあるのではないでしょうか?
明るく元気な役から、落ち着いた青年など幅広い役を演じていらっしゃいます。しかしこのニギハヤミコハクヌシ役を演じたときはまだ声変わり前だったので、声変わりが終わって
いる今ではこの声を出すのが難しいそうです。そう考えると、もう聞けない声と言ってもいいかもしれません。
イケメンの代名詞「壁ドン」
なぜここまでニギハヤミコハクヌシの話題が出るかと言いますと、ジブリ男子の中でもトップクラスのイケメン度に世間の注目が集まっています!他作品だと「ハウルの動く城」のハウルや、「もののけ姫」のアシタカなどジブリ作品には数多くのイケメンキャラがいる中、このニギハヤミコハクヌシもトップ3に入っているといってもいいんじゃないかと思えるほどランクインしています。
また、数年前から流行っている「壁ドン」も流行る前に実行していますね。しかもこの壁ドン、よく見ると湯バードから千尋を隠すように覆いかぶさるために右手を壁についていますが、左手で千尋の肩を持っているのが確認できます。
これは密着度をあげてより湯バードに見つからないようにしてくれていると思いますが、壁ドンをするとき少し勢いが強く感じました。そうするとドンっとした時壁に千尋の体がぶつかってしまうんじゃないかと思いましたが、左手を添えることによってその衝撃からも千尋を守ったんじゃないでしょうか。
ニギハヤミコハクヌシのイケメン度はまだまだあります。
ハク(ニギハヤミコハクヌシ)のイケメンセリフ集
壁ドンでイケメンっぷりを発揮したニギハヤミコハクヌシ。そんな彼のセリフからも千尋を大切に思う気持ち、イケメン度がわかります。
「ここへ来てはいけない!すぐ戻れ!」
初めて会った人に言われるとすごく冷たい印象を覚えますが、作品を最後まで見てたあと、2周目以降作品を見るときは「千尋を危ない場所から遠ざけたい」といったニギハヤミコハクヌシの切羽詰まった気持ちが溢れているように感じます。
またニギハヤミコハクヌシが大声をあげるといったシーンは作品の中で片手で数えられるかこのシーンだけなのではないでしょうか。
「いつもは千でいて、本当の名前はしっかり隠しておくんだよ」
千尋は自分の名前を忘れかけつつもメッセージカードによって本当の名前を取り戻した後のシーンですね。一説によると、千尋は湯婆婆と契約を結ぶ時、漢字を間違えたことによって契約の縛りが緩み、思い出したのではといった話があります。
しかしニギハヤミコハクヌシはきちんと本名で契約してしまったため、千尋に言われるまでは思い出せず、自分が帰りたい場所へ帰れなくなってしまった経験を千尋にはさせないといった思いがこのセリフに出たのではないでしょうか。
「元気が出るようにまじないをかけて作ったんだよ」
元気のない千尋におにぎりを差し入れするシーンですね。千尋は悲しい気持ちのままだったので、「いらない」とはじめは拒否しましたがこのセリフでおにぎりを食し、緊張の糸が切れて大粒の涙を流していましたね。仕事の時は役職があるため冷たく接していたが、2人の世界ではこんなに優しいそのギャップにハートを射抜かれてしまった方もいたのではないでしょうか。
ニギハヤミコハクヌシのセリフではありませんが、昏睡しているニギハヤミコハクヌシの為に釜爺が「怖い」と表現した銭婆に会いに行く千尋を「愛だよ、愛」と表現したシーンも個人的に好きだし、千尋がただの弱気な女の子から大切な人のために困難に挑戦する女性へと成長していくシーンになるかと思います。
まとめ
いかがでしたか?たくさんあるジブリ映画作品の中でトップクラスのイケメンキャラのニギハヤミコハクヌシ、「実は千尋の兄だった」などさまざまな考察が出ています。
千尋が現実世界に帰った後の考察もなかなか興味深く、千尋を迎えに行く時に湯婆婆に「その青は八つ裂きにされてもいいのかい」の宣言通りに八つ裂きにされてしまい、その時に流れた涙を最後千尋が振り返った時に光る髪ごむに表現されているや、ニギハヤミコハクヌシも湯婆婆と交渉し自分の世界に帰ったけれど千尋がいる世界とは違っているので、湯屋の記憶がない千尋にしか会えないなど様々な考察が出ています。
どれにしても「振り返ってはいけないよ」と言ってしまったから千尋の最後の姿は後ろ姿だし、千尋は両親と帰るためにニギハヤミコハクヌシの手をあっさり離してしまいますが、ニギハヤミコハクヌシの手が名残惜しそうに残っていることから、八つ裂きの覚悟ができている心情などが読み取れます。
しかし千と千尋の神隠しには映画館で上映されていた頃にしかない、金曜ロードショーやDVD版にも収録されていない幻のラストがあると言われています。
そのラストには千尋のクラスに転入してくるニギハヤミコハクヌシに似た男の子が出てくるそうです。もう放送されない今となっては確かめる手段はありませんが、考察や2人が再開して幸せに過ごせるなどの夢は膨らみますよね。
この記事を読んだことをきっかけにまた千と千尋を観て今回の記事に書いた内容を探してみるのもよし、新しい発見をするのもよし、ぜひ何回でも観て楽しんでいただけたらと思います。
「アニメ・マンガ・映画関係の記事」はこちらからどうぞ!(いずもぶろぐ)
-
-
「アニメ・マンガ・映画関係の記事」はこちらからどうぞ!(いずもぶろぐ)
スポンサーリンク こんにちは!いずもです! いずもぶろぐをご覧いただきありがとうございます! ここでは、いずもぶろぐの「アニメ・マンガ・映画関係の記事」のもくじ記事として以 ...
続きを見る
